自宅PC環境を快適に!!+ おすすめ配信ツールのご紹介(ハードウェア編)
みなさんこんにちは。Microsoft のおだしょーこと小田祥平です。こちらは「DevRel Advent Calendar 2021」の 12/22 分の投稿となります。
新型コロナの影響で特にIT業界では自宅からテレワークをするのが当たり前になっていますね。当然フリーアドレスなどなく固定席を作ってお仕事される方がほとんどかな?と思いますが、そうなるとラップトップよりデスクトップ環境がほしいなと考える方も多いようです。+日常のお仕事でのミーティングやコミュニティイベントもオンラインがメインとなったことからカメラやマイクに拘る方も増えてきています。本投稿ではそんな皆様向けにオススメのツールや私の使い方をやや配信環境に寄せた形でご紹介します。
マイク
RODEのコンデンサーマイクNT1にショックマウントSM6を組み合わせて使用しています。セット販売もされていますね。アームは同じくRODEのPSA1です。
コンデンサマイクの最高峰と言えばNEUMANN(ノイマン)が有名です。もし設備投資費に余裕があればU 87 Ai(Sound House: ¥385,272(税込))や、M149 Tube(同: ¥679,800(税込))にチャレンジしても良いかもしれません。
いや、ちょっと高額過ぎて厳しいな…??(((´Д` )))震 もっと手軽にコンデンサマイクを試してみたい方はMarantz(マランツ)のMPM-1000J(同: ¥6,000(税込))あたりがオススメです。同じくXLR(キャノン)コネクタで音声ミキサーに接続する必要があります。もっともっと手軽に使ってみたい方はUSB接続のMPM-2000UJ(同: ¥8,910(税込))もあります。
ただUSB接続は少し気を付けないとなりません。環境によってはWindowsと相性が悪いことがあります。昨年、口笛世界大会に出場した際に音と映像のズレが生じてしまい、急遽Macにつなげ直して再収録しました(なお動画提出〆切3時間前)。オンライン会議程度であれば全く問題ありませんが、プロに審査してもらうようなシビアな状況ではXLR(キャノン)コネクタ接続でミキサーを噛ませた方が無難だと個人的に思います(いる?この情報?)。
ダイナミックマイクも少し気になっていて、RODEのPodMicがコンパクトで良いですね。ショックマウントやウインドスクリーンを付けるとどうしてもマイクが大振りになってしまいモニタに被るので、場所を取らない小さいマイクも1つ欲しいところです。
ヘッドホン/イヤホン
会議中にスピーカーを使用しているとマイクが音を拾ってしまいハウリングを起こすことが頻繁にあります。そのためヘッドホンかイヤホンが必須になりますね。モニターヘッドホンとしてはSONYのMDR-CD900STが有名ですが、私は同社のMDR-M1STを使用しています。
個人的にはヘッドホンの方が楽なのですが、稀にイヤホンを使用することもあります。市販されているもので十分だと思うのですが、長時間身に付けていると耳が痛くなることもありますね。
そんな方にはカスタムIEM(In Ear Monitor)をオススメします。愛用しているのはFitEarのMH335DWです。東銀座の須山補聴器で耳の型を取るところからスタートとなるので多少の気合いが必要ですが、遮音性の高さや付け心地を一度味わってしまうと市販品では満足できなくなります。沼でお待ちしておりますね♪(ニッコリ)。
音声ミキサー
YAMAHAのAG03を使用しています。単独では十分過ぎるスペックです。物理カフで音量コントロールが可能、スピーカー/ヘッドフォンの出力切り替えもツマミを回すことで簡単に操作できて非常に便利です。PCから出力される音をミックスできるループバックという機能もあるのでwebストリーミングにも向いています。USBバスパワーでコンセントを占有しないのも◎。入出力端子が多いのも魅力的です。
同梱されるソフトウェア(AG DSP Controller)を使えば、コンプレッサやイコライザなど様々なエフェクトを追加することも可能です。
ミキサーは他にもド定番と言われているFOCUSRITE (フォーカスライト)
Scarlett Solo (gen. 3)やSTEINBERG (スタインバーグ)のUR12などもあるので併せてチェックしてみましょう。
Webカメラ
マイクと並び最もピンキリなのがWebカメラです。数千円で買えるものから高額な一眼レフカメラまでとても幅広いです。昨今では各社から直接PCに接続しWebカメラとして使用できるソフトウェアも提供されています。オススメはもちろん一眼レフカメラです。普段のミーティングだけでなくコミュニティイベントの様子を配信をする際の画質の良さは圧倒的です。
SONYのフルサイズデジタルミラーレス一眼のα7C、レンズはSEL50F12GMを使用しています。カメラから1m程度離れていますが、50mmだとかなり寄りの絵になるので個人的には35mmくらいがちょうど良いのかも…?そうなるとSEL35F14GMあたりか標準ズームレンズで35mm~40mm設定がベストですね。また、SEL50F12GMはレンズの被写体深度が狭すぎるので絞りを多少開けています(F値: 3.5~4)。絞り優先モードとF値の設定を上手に使うことでソフトウェアに頼らず力業で背景ぼかしもできる…!とはいえカメラはまだまだ素人です。この沼にはハマるまいと決めていたのですが既にズブズブです。もうダメです(´Д` )汗←
せっかくミラーレス一眼も買ったし 脱引きこもり!カメラを持って出かけよう!(そうでもしないとコスパが悪すぎる)と思いつつも持ち出し都度雲台からカメラ本体をグルグル回して外すことが大変恐怖でした。落下リスクがとんでもなく高く、再設置も大変気を遣います。
この問題はアルカスイス互換のプレートとクランプを駆使することで解決しました。カメラ本体と雲台との接続がかなり楽です。PeakDesignはいいぞ…!
カメラを固定せず正面以外の絵も見せたい方はアクションカムやお手持ちの余ったスマホをWebカメラ化するのが手軽で良いですね。
スイッチャー
先述の通り直接カメラとPCを接続してWebカメラ化するソフトウェアが提供され始めていますが、複数カメラを使用したい場合やデモ用/配信用PCを使い分けたい場合、配信中に映像エフェクトをかけたい場合などはスイッチャーが必須となります。Blackmagic DesignのATEM Miniは非常にコンパクトな筐体にも拘らず多くの機能を提供しており愛用者も多いですね。
基本的な操作はDevRel Meetup in Tokyoで執筆した『一冊で分かる!オンラインイベントのはじめ方』(インプレスR&D)をご覧ください。10冊、20冊買っていただけると10倍、20倍わかると思います(大嘘)。また、ATEM Software Controlを使用すると更にたくさんの機能を使用できます。ご興味ある方はお試しください!
照明
良いカメラを用意しても周囲が暗いとせっかくの映像が台無しです。室内の明るさを調整するより、専用の照明を用意しましょう。
元々下記の理由ですぐに手に入る安いリングライト(女優ライト)を使っていたのですが、メガネをかけているとレンズに丸い光が写り込むので見栄えが大変良くなかったのです。正面ではなく左右から照明を当てる必要がありました。
そこで目を付けたのがElgatoのKey Lightです。こちらを2つ購入し、左右から当てています。光量は十分で普段は50%で運用しています。少し前にKey Light Airも発売が開始されたので、今ならそちらがオススメです。
Key Lightは背面にある物理ボタンでオン/オフも可能ですが、PC用ソフトウェアやiOS/Android用アプリも提供されており、ネットワークを経由して色温度の変更などができます。個人的には同社のStream Deckを使ったワンボタンでの操作が最も簡単に感じます。
その他
ここまで来たらもう一息です。昨今バーチャル背景を皆様当たり前に使っておりますが「抜きが悪い(輪郭に合わせてキレイに切り取られない)」と感じる方が多いのではないでしょうか。それを解決するにはグリーン(orブルー)バックが必要になります。
椅子と一体化するタイプ、天井から吊るすタイプ様々ありますが、オススメはロールアップするタイプです。ルンバはどうせ玄関の段差に躓いて転んでいるのでステーションに戻る難易度は無視するものとします。
自動昇降デスクも可能であれば導入しましょう。座って登壇するスタイルが一般化しておりますが、少し引きで立ってプレゼンしている様子がわかると注目を浴びること間違いなしです。
終わりに
思っていた以上に超大作になってしまいました。読んでくださりありがとうございます。まだまだオンラインな世の中は続いていきそうなので、是非本記事を参考にご自宅環境のクオリティを上げていきましょう!
ついでとはなりますが、ここまで揃えれば自宅で簡単にThe First Takeごっこもできるようになります。一度試してみてください!