改めて考えてみたコミュニティとの関わり方

Shohei Oda
5 min readDec 22, 2019

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本投稿はDevRel Advent Calendar 2019 Day 22向けの記事です。

みなさんこんにちは。Microsoftのおだしょー(odasho)こと小田祥平です(´Д` )♪

今回は入社から1年と少し経って自分のコミュニティとの関わり方に変化が出てきたなと感じているので、改めてまとめてみようかと思いAdvent Calendarに手を挙げてみました。

さて、みなさんはコミュニティとどう向き合っていますか?
元々私は国内のSIerに10年程在籍していて、自分の技術研鑚や所属会社の技術力アピールに使っていたことを覚えています。何よりも自社の人間とは違う、志を同じくした仲間との意見交換が楽しいし自身を成長させてくれると感じていました。

私のように単純に関心の高い技術分野で同じ思考の人間と話すことが楽しいとか、一緒に仕事をする仲間を見つけたいとか、自社のAPIを宣伝したいとか、就職に有利とか、ご飯がタダで食べられる(←ダメだぞ(´Д` )メッ!)、等色々かなと思います。

そうこうしているうちに関わり方に変化が出てきました。今はベンダー側となったので、自社のプロダクトを多くの人に使用してもらうことがミッションとなっています。
これは改めて書くことでもないかもしれないですが、どのベンダーも等しく自社製品を使用してくれるユーザーを増やすことが至上命題となっていることでしょう。

ユーザーの増やし方は会社の方針やその担当者のやり方に依存すると思いますが、やはりDeveloper Relationsで大切なことはエモーショナルな部分も多分に含めてファンを増やすことに尽きるなと考えています。ファンが主体的に自走してくれることがそのコミュニティの成功を約束してくれるものとなるでしょう。

(みなさんが該当するかどうかは分かりませんが)自身の所属企業で課せられる業務と技術志向が必ずしもマッチしているとは限らず、かつビジネスの現場でロジカルでい続けることが苦痛な人もいるでしょう。一方コミュニティは極端なことをいえば好き放題できてロジカルである必要もないです。エモい話がウケるのも頷けます。
こういう方からすると北風がビジネスだとしたら太陽はコミュニティなのかもしれません。おそらくバランスもあるのかなと思います。

(私の実体験ベースで話をするとコミュニティで楽しくやってきた技術がoutputを続けることで巡り巡って仕事で使う技術になるWin-Winな関係にもなったりしました。もう太陽まみれ。in the summer)

太陽まみれと言いたいがために若干話が脇道に逸れました←
あくまで個人的な見解ですが、つまり開発者に直接売り込むスタイルのビジネス感が強い開発者コミュニティは嫌煙されることが多いかなと感じます。それはビジネスコミュニティないしBizRelとして誤解がないように宣言するべきです。単純に期待値とのギャップを生むことになります。

開発者コミュニティではSNSなどのソーシャルを通じて広く拡散することが当たり前になっているので、参加者も含めその先にファンを作ってファンが能動的に、かつ自分ゴトとして使っていただくことが正しい姿だろうと感じます。

何度もこすられている話ですが、混じりっけなしに直接アピールすることはPublic Relations(PR)が該当すると思います。そして対象はおそらく開発者よりも採用する技術の選定を行う現場責任者やDicision Makerになります。そもそも対象が異なるので、この違いがわからない人は混合して考えてしまいがちです。

事業規模やプロダクトの特性、対象となるお客様によっては、おそらくビジネスまで踏み込んで考えるとPRや営業も含めたアクティビティと開発者コミュニティを通じたDevRelはセットで行うことが必要になってきます。いくらDicision Makerが自社のプロダクトを選択しても、現場が自分たちが慣れている使いやすい他社のプロダクトの優位性を確実に説明できて説得できてしまえば営業やPRの努力は水の泡です。

常日頃から同程度に理解し対応できる状態でいていただくためには、開発者コミュニティを通じて自社プロダクトとの接点を持ち続けることが重要です。極端に言えばサービスを提供している以上終わりはないです。
コスト面を考えると、そのお客様のためにピンポイントで特別にトレーニングを施すことが最も近道なのかもしれませんが、おそらくその場だけで、その先に繋がることは稀でしょう。かけた労力分と同程度かむしろ少ないくらいのリターンしかないと思います。

ビジネスを進めていく上でアンブレラ効果を狙うことは効率的であることも理解をしています。ただし、一見つながりにくく遠いようでも自分たちが売りたいプロダクトを実際に使ってくださるのは誰なのか?を考えれば無視できないどころか最もパワーを使うべきところは明白です。

こうして単純にコミュニティを通じて自身の技術志向や技術力を高めていくことだけではなく、その先も考えていくようになってきました。
ただ、そのバランスもきちんと取らなくてはならないとも考えていて、楽しいコミュニティを作っていきながら自身も楽しく技術を学んでいこうと。大切なことは1人の参加者として、1人の運営者としてベンダーとしての理屈ではなく皆さんと同じ目線で一緒に楽しめるコミュニティを作ることに他ならないと思います。

年末はまとまった時間が取れるので、技術研鑚にはとても良いですね。これからも自分が使っていて楽しくて人におすすめしたくなる技術を学んで発信していきますd(´Д` )ガンバルゾー♪

…(´Д` )?←ここで掲載するような写真がないことに気付く

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